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若手記者職座談会

荒川 信一

金融・市場ユニット
市場グループ
2018年入社
文学部卒

商品先物チームに所属し、銅やアルミニウムなど非鉄金属市況を担当。ロンドン金属取引所の値動きを中心に、非鉄スクラップ、レアメタル、レアアースなどについてエコノミストや非鉄金金属メーカーの担当者に取材し記事を執筆。

長尾 里穂

政策報道ユニット
経済・社会保障グループ
2017年入社
法学部卒

経済産業省の半導体、AI、蓄電池、自動車などにおける産業政策を取材して記事を執筆。普段は経済産業省の記者クラブに常駐。

佐藤 諒

ビジネス報道ユニット
デジタル・新興企業グループ
2018年入社
教育学部卒

通信会社や広告会社の取材を担当。経営戦略や新しい商品・サービス、財務、人事など様々なテーマで記事を執筆。

※肩書・担当は3月末時点

THEME_01

日経の記者を目指したきっかけは?

他紙にはない経済という強み

佐藤 諒

佐藤記者を目指したきっかけは大学時代のサークル活動です。学生スポーツ新聞サークルで大学のスポーツ選手を取材して記事を書いていました。プロを目指しているアスリートも多く、話を聞いて記事を発信するたびに新しい発見がありました。自転車競技など自分がこれまで知らなかった未知の分野に触れることができたのも楽しくて、新聞記者の仕事に興味を持ちました。

長尾 里穂

長尾私はもともとマスコミに憧れがあり、学生時代は放送部や新聞部に所属していました。好奇心が強いので世の中の事象を最前線で見聞きしたいという思いがあったんです。その上で社会に少しでも役立つ仕事ができたらと考え、記者を志しました。

荒川 信一

荒川僕は実家が日本経済新聞を購読していて、「今こんなことが世の中で起きているんだ」と家族と話し合うのが楽しいと感じていたのがきっかけです。実際に自分で見て、聞いて、書く側になるとまた違う見方ができるのかなと思って記者を目指しました。また、「中正公平」を社是としているので、偏らずに報道する姿勢にも共感しました。

佐藤 諒

佐藤私が日経に決めたのは政治経済系のゼミに所属しており、社会に興味があったためです。いろんな世代の人に記事を読んでもらいたいと考え、電子版に力を入れている日経がいいなと感じました。

長尾 里穂

長尾私の就職活動時から新聞は読者数の減少が指摘されていましたが、日経は業界でもいち早くデジタルに力を入れていました。

荒川 信一

荒川「経済」という強い軸があるのも魅力の一つですね。

長尾 里穂

長尾就活生の皆さんにも、日本経済新聞を読んでいただきたいです。受けたい企業の最新ニュースを読めますし、就活関連のコラムもあるので役に立つと思います。

荒川 信一

荒川僕も就職活動時は目を通すようにしていました。

佐藤 諒

佐藤国際情勢などの記事を読んでおけば面接などでニュースの話を振られても対応しやすいと思います。

THEME_02

入社前と後でのギャップは?

若いうちから活躍の場がある

佐藤 諒

佐藤入社して良い意味で感じたのが、本当に若いうちから大きな仕事を任せられるということでした。最初の配属先は大阪総合編集部で紙面を組む仕事をしていましたが、2年目からは夕刊の一面や大事な特集ページを任せてもらいましたし、現在のビジネス報道ユニットに異動してからも記者として大企業を担当させてもらっています。

長尾 里穂

長尾私も同じ意見です。入社後は企業報道部(現在のビジネス報道ユニット)に配属され運輸企業などを担当しました。大きな話題があると一面に書けましたし、1年目から活躍の場があるというのはすごくうれしかったですね。

荒川 信一

荒川年次に関わらず活躍の場が与えられているというのはその通りですよね。僕の所属している市場グループでも、1年目や2年目の記者が積極的に提案してどんどん記事を書いています。負けていられない、と毎日刺激を受けています。

長尾 里穂

長尾自分の書いた記事はキャップやデスクなどに編集していただいた上で、紙面に載ります。はじめのうちはニュースの勘所が分からず、何を見出しに取るべきか、どういった切り口で書くべきか悩むことがありました。当たり前ですがSNSやブログではないので、個人の主観ではなく、客観性や中立性を常に念頭に置きながら書いています。

佐藤 諒

佐藤各社の企業戦略や商品サービス、人事、財務、GXなどをそれぞれのテーマで原稿を書く必要があります。領域が広いからこそ色々なことにチャレンジできるという良さはありつつ、業務としては大変なところでもあります。

荒川 信一

荒川僕が入社して感じたのは、文章の書き方というかスタイルが決まっていること。この単語やこの表現は使わないというようなルールが割と細かく決まっています。読みやすく、分かりやすい文章にするためのものですが、最初の頃は戸惑いましたね。

THEME_03

記者として心がけているのは?

誰にでも分かりやすい記事を書く

佐藤 諒

佐藤心がけているのは、分かりやすい原稿を書くことです。かみ砕いて書かなければその業界以外の人には伝わりません。

荒川 信一

荒川マーケットの原稿でも難しい用語が多いので、分かりやすさは常に心掛けています。あとは、どこまでかみ砕くかも悩むところですよね。

長尾 里穂

長尾分かりやすい記事を書くためには、取材でどれだけ多くの情報を得られるかが重要だと思います。普段から担当分野の本をたくさん読んだり、様々な有識者の方にお会いしたりして、質問の引き出しを増やすことを心がけています。

佐藤 諒

佐藤私は自分の中で仮説を立ててから取材に臨むようにしています。

荒川 信一

荒川情報収集を常にして知識を蓄えておくというのは確かに大切だと思います。せっかく面白い話があっても理解していなければ聞き逃してしまう可能性もあります。まだ世の中に知られていない話を聞けるのは記者の魅力の一つだと思いますが、皆さんは記者職の魅力はどんなところにあると思いますか。

長尾 里穂

長尾毎日新しい話を取材するため、日々勉強ができるといいますか、働きながら自分自身の知識を深められる魅力があります。たくさんの方に記事を読んでもらった時にやりがいを感じます。最近はSNSで反応を伺うこともあります。取材先から私の記事に対して意見や感想をいただくのもうれしいです。

佐藤 諒

佐藤私がうれしいのは「好奇心を満たせる」こと。色々な企業の現場担当者、部長、役員、社長・会長まで話を聞くことができ、生産現場や技術拠点を見せてもらえることもあります。

荒川 信一

荒川世の中の動きをダイナミックに感じられるのは良いですよね。私の担当分野で言えば、中東で起きていることが日本の町工場に影響を与えているようなこともあります。世界のニュースが私たちの生活に密接につながっているのを実感したときは面白いなと思います。

THEME_04

記者職のリアルな姿とは?

ルーティンではない働き方

佐藤 諒

佐藤ビジネス報道ユニットはシーズンによってまちまちですね。忙しい時は本当に忙しいですが、休める時はしっかり休めます。

荒川 信一

荒川タイミングによって書くことがなければ別の取材をするといったように時間の使い方は割と自由ですね。

長尾 里穂

長尾そうですね。ルーティンで動くのではなく、会見や取材のアポイントに応じて過ごし方は変わります。時間の使い方は比較的自由ですが、ニュースが発生したり他社に抜かれたりしたときは朝や夜も対応しなければならないです。休日は基本的に休んで友人と旅行に行ったりしますが、何か起こりそうな時にはパソコンを持ち歩きます。

佐藤 諒

佐藤記事にも賞味期限があります。書きたいテーマがあっても手が回らず、タイミングを逸することがあります。

荒川 信一

荒川「これ面白いのに」と思っていても、そこまで手を回せない。

長尾 里穂

長尾記事を発信する時期は意外と重なります。行政でいうと予算の決まる時期。一日にいくつも記事を書かなければならず締め切りに追われたり焦ったりして。「時間があればもっと深掘りできたのに」と思う瞬間があります。

荒川 信一

荒川間違った情報を発信できないので、取材の時や原稿をチェックする際には常に神経を使います。「これ、何か間違っていないだろうか?」と不安になるときもあります。

長尾 里穂

長尾不安といえば、皆さんは今後のキャリアについてどう考えていますか?

佐藤 諒

佐藤僕は、何か専門分野を見つけたいと思っています。今は模索している最中ですが、専門分野を固めて、かつ極められるようにしたいなって。

荒川 信一

荒川記者としてこれまで積んできた経験に加え、なにか専門性をつけられれば一番いいと思いますが、どんな風に登っていくかはまだ考え中です。そろそろ最後のテーマですね。「日経の記者に向いている人」。割と個性的な人が多いイメージがあります

佐藤 諒

佐藤個性的だし、自分を持っている人が多いと思います。

長尾 里穂

長尾私は責任感のある人が向いていると思います。記事として世に出すのは良い話ばかりではなく、厳しい話題も多くあります。自分の記事に最後まで責任をもって書き切れるかが求められますが怖がらずに色々な場面に飛び込める方にもおすすめです。

佐藤 諒

佐藤よく勘違いされますが、経済学部や文学部出身ではなくても記者になれます。理系出身もたくさんいます。

荒川 信一

荒川かえって専門ではないからこそわかりやすく伝えられる部分もあるかもしれないですね。

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