21日の概要
「アジアの未来」の晩餐会であいさつする小泉首相(21日夜、都内のホテル)
21日開幕した第8回国際交流会議「アジアの未来」では急成長する中国の影響力拡大について議論が集中した。マハティール・マレーシア首相は、東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日本、中国、韓国)などの場で協調を深め、中国の孤立化と軍拡を防ぐ必要性を強調した。アロヨ・フィリピン大統領は中国の世界貿易機関(WTO)加盟は周辺諸国にとっても市場統合などを通じて長期的にプラスになるとの考えを表明。いわゆる「中国脅威論」には否定的な見方を示した。
[5月22日/日本経済新聞]
講演内容
「WTO加盟を歓迎」
グロリア・マカパガル・アロヨ
フィリピン大統領
「アジア諸国と相互補完」
趙 啓 正
中国国務院新聞弁公室主任
「発展に協力不可欠」
ファン・ザー・キエム
ベトナム副首相
「交流、舞台は地方」
平松 守彦
大分県知事
「生産『すみ分け』を」
マハティール・ビン・モハマド
マレーシア首相
「販売、高所得者にシフト」
尹 鐘 龍
サムスン電子副会長兼最高経営責任者(CEO)
「資金吸収し巨大市場に」
タニン・チャラワノン
チャロン・ポカパン(CP)グループ会長
「政治的安定、発展の条件」
井植 敏
三洋電機会長
「技術革新、分業体制で実現」
曹 興 誠
聯華電子(UMC)会長
「規制撤廃でサービス育成」
寺沢 芳男
東京スター銀行会長
「努力が報われるシステム作りを」
福川 伸次
電通総研研究所長
「危機乗り越え共に進歩」
川口順子
外相
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