「アジアの未来」
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日経アジア賞
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21日の概要
平松 守彦氏
大分県知事

 交流、舞台は地方

 地域住民同士の交流、ローカル外交の積み重ねが、国益のぶつかり合いでぎくしゃくする外交関係の平和的解決にも大きく役立つ。アジアの共生、共存のためには、地方の交流が重要になる。

 人口と産業が大都市に集中し、周辺の農村地域が所得格差や過疎化に悩む構図は、アジア各国にある。農村には環境破壊の問題もある。大分の「一村一品運動」はこうした問題を解決する手段の1つとなるもので、アジア各国でも浸透しつつある。ただし、行政だけで取り組めるものではない。起業家精神を持った農業者や地場産業の経営者といった、人材をいかに育成するかが大切だ。

 中国産の農産物が圧倒的に安く輸入されているが、高級品や独特な製品をつくれば、日中共存の道はある。中国が追いつけば日本がさらに先の付加価値の高い製品を開発するように、農業分野でも技術革新を続けることが重要だ。

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