「アジアの未来」
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日経アジア賞
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21日の概要
井植 敏氏
三洋電機会長

 政治的安定、発展の条件

 20世紀の中国でのビジネススタンスは、日本企業がすべてを指導するというものだった。21世紀には、われわれと中国企業はともに教えあう関係になる。当社が業務提携した海爾(ハイアール)の工場を昨年6月に見学し、経営陣と会った際には、教えられることがあまりに多かった。

 12月には企業同士で提携の仮契約を結んだ。こんなに速く話が進むとは思っていなかった。日中の企業を動物に例えると優秀な中国企業は馬のスピードで行動し、日本企業は象のように重くて動きが遅い。

 中国では優秀な人材を豊富に確保できる。理工系の大卒者の人数をみても、日本が6万人で中国は70万人。しかも多くの人材が外国へ留学しており、彼らが帰国すれば企業経営はさらに先進的になると思う。

 中国ビジネスのリスクを挙げるなら、政治的に今の状態で安定するかどうかという点だ。中国の政治的安定なくして、アジアの発展はない。

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