発展に協力不可欠
アジアがさらに発展するには、中国とASEAN間の自由貿易協定構想などアジア地域内の経済協力が重要だ。日本や韓国もASEANとの経済協力構想を提唱している。これらアジア地域の相互協力構想はアジア地域の経済成長に不可欠なステップである。
また、アジアの発展にとって中国の存在も無視できない。中国はベトナムにとり第3位の貿易相手国で、2000年に20億ドルだった2国間の貿易は2001年に30億ドルに拡大した。中国のWTO加盟で巨大市場に参入しやすくなり、ベトナムを含むアジア各国に大きな可能性を提供する。
一方、中国のWTO加盟で大きな競争状態も生まれる。特に繊維製品では中国がベトナムの強力な競争相手になるだろう。我が国は人材教育や技術革新に努め、投資環境を整備しなければならない。
日本はベトナム経済にとり重要なパートナーだ。昨年の対越政府開発援助(ODA)で日本は40%を占め、1位だった。対越投資でも日本は3位で、投資を通してベトナムの技術革新を支援してくれている。
ベトナムが過去に導入してきた政策により、経済は成長し国民生活も向上した。さらなる発展を目指し行政改革、市場開放、外国企業の誘致を促進していく。