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第4回国際交流会議「アジアの未来」が閉幕

握手を交わす宮沢喜一元首相とリー・クアンユー・シンガポール上級相
 国際交流会議「アジアの未来」は2日目の1998年6月5日午後、シンガポールのリー・クアンユー上級相と宮沢喜一元首相が対談し、アジア危機の克服に向けて日本が景気回復を急ぎ、世界経済のけん引車に復帰すべきだとの認識で一致した。また、基調講演したフィリピンのドミンゴ・シアゾン外相は、将来のアジア経済について「東アジアが円―元貿易圏になり、中国と日本が域内の成長のけん引車になる可能性がある」との展望を示した。会議は2日間の日程を終え閉幕した。

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■ライブ中継

 NIKKEI NETではNECの協力を得て、国際交流会議の模様を会場からインターネットで中継しました。米リアルネットワーク社のリアルシステムを使って、映像、音声を中継しました。6月8日(月)からは、会議の模様を録画したものを流します。

 ご覧になるためには、リアルプレーヤー5.0をダウンロードして、ご用意ください。

■テーマ

・「ASEANの試練と挑戦」
 順調に成長を続けてきたアジア諸国・地域は、タイの金融・通貨危機を引き金にした経済不安が地域全体に陰を落とし、この先数年は経済成長率の鈍化が避けられない情勢です。アジア諸国は今回の危機をどう乗り越え、安定した経済発展の道を切り開いていくのか。ASEAN諸国のリーダーに調整局面の東南アジアの今後を展望してもらいます。

・「アジアの金融システム安定への道筋」
 国際通貨基金(IMF)による支援の枠組みを補強する相互支援体制をどう軌道にのせていくのか。アジア各国が今後とも、企業活動やインフラ整備のための資金を安定的に確保していくための条件は何かなど、変化の激しいアジアの金融・為替市場をめぐる問題と、各国の経済安定へ向けての処方箋を専門家に聞きます。

・「アジア的企業経営――強さと弱さ」
 政府や特定の金融機関との結びつきを活かし独特の発展を遂げてきたアジア企業のあり方がいま問い直されています。投資家や社会に対する透明性をどう高め、グローバル化、市場経済化の流れにどう対応していくのか……。アジアを代表する企業の経営者に激動の時代を生き抜く企業の経営の舵取りについて語っていただきます。

・「アジアの安定・米中の役割」
 朝鮮半島にはなお政治的な不安定要因が残るものの、中国は一層の経済発展を進め、安定した国づくりを目指そうとしています。中国、米国、日本の3カ国がそれぞれ、あるいは共同でどのようにアジアの安定に貢献していくのか。2日間の討議を総括するとりまとめのセッションとしてアジア地域の将来像を政治、経済の両面から立体的に論じます。
 また、2日間の議論の総括として、「21世紀のアジアを展望する――日本は何をすべきか」というセッションを設けます。



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