21世紀にらみ対話促進
今年で4回目を迎えた国際交流会議「アジアの未来」は初日の1998年6月4日、アジアを見舞った通貨・金融危機の克服や、金融システムの安定へ向けた取り組みについて活発に意見交換した。韓国やタイなど国際通貨基金(IMF)の被支援国は自国の信認回復に向けた積極的な取り組みを強調する一方、日本をはじめとした国際社会の協力が不可欠と訴える意見が多く出た。会議直前のインドとパキスタンによる地下核実験実施で、世界的な安全保障の枠組みが挑戦を受けていることに対しては、両国が対話を実現していくよう求める声が相次いだ。
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