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 シンガポール顧問相「“友好的な競争”維持が課題」 

対談するシンガポールのリー・クアンユー顧問相(25日午後、都内のホテル)
 シンガポールのリー・クアンユー顧問相は25日午後、国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)で小島明日本経済研究センター会長と対談し、「アジアの未来は輝かしく有望だ」と語った。リー氏は「中国とインドが台頭しつつあり、かつて世界の中心と見なされた立場に立ち返りつつある」とした上で、「自問すべき点は、どうやって友好的な競争を維持するかだ。競争心ばかりを持って中国とインドや、中国と日本が対峙(たいじ)するのでない形にするにはどうしたらよいかということだ」と述べた。

 リー氏は日中関係に関して「唯一、戦争の遺産として残っている。本当に克服できない問題とは思わない。心理的問題だと思う」と指摘。「中国、韓国側が、日本の指導者が本当に反省して過去の清算をしていないと感じる限り、不必要ないらだち、摩擦を生み前進が鈍化してしまう」との認識を示した。

 そのうえで「ASEAN(東南アジア諸国連合)としては、この3者の対決を待つ訳にはいかない。東アジア首脳会議ににはインド、オーストラリア、ニュージーランドも招待した。元は日中韓だけを招待する形だったが、それでは居心地の良いバランスにならないということでインド、オーストラリア、ニュージーランドを含めることになった」と語った。

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