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第11回 国際交流会議「アジアの未来」が閉幕 |
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講演する韓国の鄭統一相=26日、都内のホテル |
韓国の鄭東泳(チョン・ドンヨン)統一相は26日、都内のホテルで開いた第11回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)で講演し、韓国政府が日中韓3カ国の首脳会談を仲介する用意があると表明した。北朝鮮の核問題を巡る6カ国協議への対応では、北朝鮮の早期復帰を強く促したうえで「協議が再開すれば、韓国は問題を解決できる重要な提案を出す」と言明した。
米国などで強まる北朝鮮の核実験強行説に触れ「核関連の施設を移動している形跡があるとの報道があるが、韓国と日米に確たる証拠は存在していない」と説明した。
統一相は域内の安定に向け、韓国政府が均衡者(バランサー)の役割を果たすと強調した。具体策として、東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス日中韓会議などと並行した形でしか実施したことがない日中韓3カ国首脳会談を「韓国が働きかけて第三の場所で実現させる」と表明した。
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討論する(右から)王、ワナンディ、アーミテージ、柳井の各氏=26日、都内のホテル |
北朝鮮の核問題への対応については「北朝鮮は6カ国協議への早期復帰を通じて問題解決のためにすべての努力を集中すべきだ」と強調した。韓国政府が予定する「重要提案」の内容は明かさなかったが「核問題を実質的に解決できる」性質のものだと説明した。
小泉純一郎首相の靖国神社参拝問題では「日本の指導者が参拝するのを見て、不幸な過去の歴史が繰り返されるのではないかと不安を抱く」と述べた。日本政府が検討を進めていた一般戦没者追悼のための代替施設がまだ実現していないとして、不満を表明した。
交流会議は統一相の講演に続き、東アジアの安全保障を巡りアーミテージ米前国務長官、王毅駐日中国大使らによるパネル討論を実施して26日夕に閉幕した。
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