「アジアの未来」
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アジアの未来
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日経アジア賞
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王 建 氏
国家発展計画委員会中国マクロ経済学会常務副秘書長

対外開放政策、基本戦略練る

 国家発展計画委のマクロ経済学会は、政府が経済成長率などマクロ計画や市場経済化に向けた改革・開放政策を策定する上で参考となる提案を出す。

 1987年に提起した「国際大循環経済発展戦略構想」は、当時の趙紫陽総書記の目に留まり、政府の「沿海経済発展戦略」に結びついた。日本企業などの直接投資を呼び込み、沿海地域を中国全土の発展のけん引役にしようという構想で、対外開放政策の基本となった。今は「WTO加盟後の農業問題に関心を注ぐべき」と訴える。47歳。


1954年11月28日北京生まれ。1982年、中央財政学院を卒業し、同年、国家発展計画委員会経済研究所に勤務。1986年、同研究所副研究員、1992年、同研究員に就任。1993年、国務院より「国家レベルの特別な貢献のあった専門家」の称号を授与される。1993年、国家発展計画委員会経済研究所副所長、1995年、同委員会中国マクロ経済学会常務副秘書長に就任。かつて第六期・第七期中華全国青年聯合会委員を務め、「中国第1回経済改革人材賞」を受賞するとともに、「1988年中国十大傑出青年」に選ばれた。
これまでに党中央、国務院の重要文書の起草にたびたび参加し、国家発展計画委員会および国務院各部において、1、2、3 等科学技術進歩賞を何度も受賞した。王建氏が起草に参画した主な重要文書は次のとおりである。
1.『国際大循環経済発展戦略の構想について』(1987年)
沿海地区における開放のさらなる拡大、大量に輸入し大量に輸出する加工型経済の発展、国際経済の大循環への参加という構想を提起し、中央指導部によって重視され、党中央が「沿海経済発展戦略」を制定し、打ち出すためのよりどころを提供した。
2.『中国地域経済発展戦略』というテーマの研究を主宰し(1992〜1996年)、2010年までに中国の地域経済における「九大都市圏」を造り上げる構想を提起し、国内経済界・言論界において幅広い反響を呼んだ。

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