台湾の半導体事業をゼロから立ち上げた。1970年代末に台湾当局は研究者を米国の半導体企業に派遣し研修させる一方、80年に新竹科学工業園区に聯華電子(UMC)を設立。このプロジェクトを現場で指揮した。
当時30代の曹氏は工業技術研究院電子研究所の副所長からUMCの総経理(社長)に転身。95年には自社製品の販売を取りやめ、他社の委託を受けてロジック(論理回路)などを製造するファウンドリーに経営形態を改めた。この決断が奏功し、UMCは世界有数の半導体企業に成長。日米欧の大手企業とも矢継ぎ早に提携している。55歳。