「アジアの未来」
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アジアの未来
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日経アジア賞
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曹 興 誠 氏
聯華電子(UMC)会長

日米欧の企業と矢継ぎ早に提携

 台湾の半導体事業をゼロから立ち上げた。1970年代末に台湾当局は研究者を米国の半導体企業に派遣し研修させる一方、80年に新竹科学工業園区に聯華電子(UMC)を設立。このプロジェクトを現場で指揮した。

 当時30代の曹氏は工業技術研究院電子研究所の副所長からUMCの総経理(社長)に転身。95年には自社製品の販売を取りやめ、他社の委託を受けてロジック(論理回路)などを製造するファウンドリーに経営形態を改めた。この決断が奏功し、UMCは世界有数の半導体企業に成長。日米欧の大手企業とも矢継ぎ早に提携している。55歳。


曹興誠氏は、台湾大学で電子工学の理学士号を取得し、交通大学(NCTU)で経営科学の理学修士号を取得した。1997年にニューヨーク工科大学から名誉工学博士号を授与され、1999年にはNCTU から名誉博士号を授与された。
1980年に聯華電子(UMC)に技術部門副社長として入社し、1991年に会長に就任。UMC は初めて従業員の株式ボーナス制度を導入し、これが台湾のエレクトロニクス産業発展の大きな要因となった。UMC に入社する前は、台湾経済部の工業技術研究院(ITRI)の電子工業研究所(ERSO)副所長を務めた。
曹会長は台湾の半導体産業に大きく貢献し、1999年に台湾半導体協業界からその業績を称えて賞が授与された。また、分散型生産モデルの提唱者としても知られ、このモデルが台湾がさまざまな技術分野で国際競争力を獲得する原動力となった。
曹会長は、民間の投資家を代表して台湾で最も歴史がありかつ最大の開発銀行である交通銀行の取締役を務める。また、総統府国策顧問を勤め、両岸関係諮問委員会や台湾オリンピック委員会の委員でもある。中国の芸術や歴史、骨董品収集、中国将棋など幅広い趣味を持つ。1947年生まれ。

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