中国移民の父親と叔父が創業した飼料・肥料貿易の会社を1969年に引き継ぎ、食品分野を中心に流通、通信なども手がけるタイ有数の財閥に育て上げた。中国政府とパイプが太く、中国国内で多くの事業を展開。タクシン首相の経済顧問でもある。

　出身はバンコクだが、中国や当時英領だった香港で教育を受けた。３人の兄がいたが30歳でグループ社長に指名された。

　通貨危機後には不採算・非中核事業を整理して食品を中心とした立て直しに成功した。３人の息子をグループ内の重要ポストに配し、後継の座を競わせている。62歳。