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 中国の優位性は豊富な人材に――井植三洋電機会長ら日韓タイの経営者一致 

井植敏・三洋電機会長
 国際交流会議「アジアの未来」は21日午後、「企業の対外投資戦略と中国」をテーマに討論した。タニン・チャラワノン・チャロン・ポカパングループ会長兼CEO、井植敏・三洋電機会長、尹鍾龍サムスン電子副会長兼CEOはともに、中国の優位性として優秀な人材が豊富である点を指摘した。

 中国の人材についてタニン氏は「各方面において様々な人材を備えている。一般的な技術者からハイテクに対応できる人材など全部備えている」と強調。井植氏は、中国では理系の大学卒業生が年間70万人であるのに対し日本は6万人であることや現場で働く若者が地方から豊富に供給されることを指摘した。同時に世界各国で勉強した人材が帰国後、先進的な経営を生み出していると説明した。

 中国が生産拠点として成長するにつれて進行している周辺国の産業空洞化について、尹氏は「必然的」との認識を示した。人件費が日本の20分の1、韓国の7分の1では「競争できるわけがない」と強調、中国企業とどのように協力するかが重要であると主張した。また井植氏は空洞化を防ぐポイントとして、多品種少量生産を効率的におこなうこと、多様化している消費者のニーズに迅速に対応することを挙げた。

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