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 領事館事件、日本の対応に不快感――趙・中国国務院主任 

趙啓正・中国国務院新聞弁公室主任
 趙啓正・中国国務院(政府)新聞弁公室主任は21日午前、国際交流会議「アジアの未来」の講演で、中国・瀋陽の日本総領事館で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)からの脱出者5人が駆け込み、武装警察官が連行した事件に触れ、日本政府が中国の調査した事実関係を認めないことに不快感を表明した。

 趙主任は、武装警察官が総領事館建物に立ち入って侵入した男性2人を連れ出した点を指摘。「領事館員の案内がなければ、2人がどこにいるかはわからなかったはずだ」と述べ、連行に際しては領事館員の同意や案内があったことを示唆した。同時に武装警察官が総領事館の安全を守るのは当然の措置だとした。

 日本側が北朝鮮からの5人を早期に第三国へ出国させるなど人道問題を最優先するよう主張していることに対しては、「もっと多くの人に関係する話だ。中国国内には駆け込みを狙う不審者が数多い」と述べ、中国国内にいる北朝鮮からの脱出者の動向もにらみながら、独自に判断するとの見方を示した。

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