敏速な提携が勝負
中国の世界貿易機関(WTO)加盟で数多くの世界的なメーカーが中国市場に参入し、販売競争が過熱している。単価も大幅に下落し、中国企業の多くは赤字だ。競争力のない中国企業は今後、多国籍企業とOEM(相手先ブランドによる生産)契約を結んで生き残りを図るだろう。
インターネットが急速に普及するなか、家電分野でもより開かれたシステムを構築することが求められている。企業は競争だけにこだわらず、互いの壁を取り払う必要がある。
当社が三洋電機と今年1月に家電分野で提携したのもその一環と言える。得意分野で協力し合うことは競争力の向上に結びつく。この提携では交渉に要した時間はわずか3−4カ月だった。家電市場のスピードは速く、企業も提携などの際に敏速に動かなければ顧客ニーズには対応できなくなる。