地域間でも関心格差
中国経済は様々な問題を抱えているが、持続的な成長への弾みがついていると思う。中所得層が増えており、成長路線・経済改革は今後も支持されるだろう。
中国は単一の市場ではない。所得や生活様式、地域によって違いが大きく、25歳未満と40歳以上の世代とでは文化的に大きな格差がある。商品にしても、宣伝・広告にしても、市場の細分化を考えなくてはならない。
若い人は他の人と違うことを主張したがり、商品の機能性を重視する傾向がある。欠乏期を経験している中年世代は消費態度が慎重で商品の価値を重視する一方、ブランドに対する認識は低い。
今、中国で注目されている消費分野は、携帯電話、電化製品、サプリメント、家具・調度品、教育などだ。女性では、化粧品、フィットネスなどへの関心も高い。