細分化が成功の鍵
イトーヨーカ堂は現在、北京に2店舗、四川省成都に1店舗出店している。中国のビジネスで重要なのは「中国人ほどメンツを重んじる国民はない」と認識することだ。
取引先の開拓で当社のパンフレットを手渡すと「詐欺師ほど立派なパンフレットを作る」と言われたこともある。社員に頭を下げる訓練をしたら、何人もが退職した。中国では相互の信頼関係が構築できなければ、ビジネスは成功しない。
中国の出店店舗では顧客の半数がバスを利用し、25%以上が週3回以上来店している。このため近隣客を取り込むことが重要だ。中国では地域により消費者ニーズも異なる。小売業の争いは局地戦ともいえ、13億人の市場を一気に制覇しようとすると、すべてを失うことになりかねない。