「アジアの未来」
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日経アジア賞
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22日の概要
ブンニャン・ウォラチット氏
ラオス首相

 東南ア、経済格差縮小へ

 アジアは天然資源、人材などあらゆる分野で優れた潜在力を持ち、経済発展も著しい。特に日本と中国はそのけん引役であり、両国の成長はアジアに限らず経済発展へ向けた世界中の人々の努力を促す効果がある。

 アジアの将来を考えると、ASEANと日本、中国、韓国の結びつきが強まる姿が浮かぶ。ASEANの新旧加盟国の経済格差は縮まり、加盟国はメコン川流域の開発に力を合わせていくだろう。加えて、日中韓の協力は欠かせない。

 ラオスは2020年までに国民の所得水準を現在の3倍に引き上げる目標を掲げている。まず鉄道、空路、水路など総合的な交通網を整備する必要がある。また、市場メカニズムを導入し潜在力を引き出すとともに、海外との経済協力を推し進める。貧困から脱却するため(1)農村部のインフラ整備(2)地方分権の推進(3)職業訓練による労働力強化――などを最優先課題としていく考えだ。

 ラオスでは30年以上にわたる内戦の影響もあり、労働力の質は低いのが実情。国家予算も限られている。物流などのインフラへの投資と、質の良い労働力を育成する人材開発面での援助が欠かせない。

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