「アジアの未来」
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日経アジア賞
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フィデル・V・ラモス氏
フィリピン元大統領

外資入れ経済活性化

 生粋の軍人だが、マルコス独裁体制を倒し、フィリピン政治の民主化の象徴となった1986年の「ピープル革命」で立役者として政界に登場した。アキノ政権で国防相としてアキノ大統領を支え、92年の大統領選挙で後継者として当選。98年までの6年間に渡ってフィリピンの再建に貢献した。

 米国の陸軍士官学校(ウエスト・ポイント)を卒業し「自由と平和を守るため」朝鮮戦争やベトナム戦争にも従事した。この経験から「国の発展には何より平和が大切」とし、共産主義勢力やイスラム独立派勢力と和解し長年の懸案だった内政安定の道を開いた。

 「東南アジアの病人」といわれた経済に関しては、外資誘致を中心としたち密な活性化策を次々に打ち出して改善。「軍人に経済など分かるものか」と当初冷ややかだった経済界を驚かせる手腕を発揮した。

 大統領の任期を一期6年に限った憲法に従い政界を引退した。現在は自ら設立したラモス平和開発財団を足場に国政のご意見番として、またアジアの平和と発展のために幅広く活躍中。20003年11月「私の履歴書」(本紙朝刊)を執筆した。76歳。


1928年3月18日ルソン島生まれ
■経歴
1950年米国陸軍士官学校(ウェスト・ポイント)卒業
1951年イリノイ大学土木工学修士号取得
1966年国防大学国家治安行政学修士号取得
1968年軍事問題大統領顧問
1969年国軍情報部長(大佐)
1970年国家警察軍副参謀長
1972年フィリピン国家警察軍司令官
1980年アテネオ大学経営学修士号取得
1981年国家参謀次長
1986年国軍参謀総長(大将)
1988年国防長官(アキノ政権)
1992年フィリピン共和国第12代大統領(1998年まで)
2002年ボアオ・アジアフォーラム理事長

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