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ファン・バン・カイ氏 ベトナム首相 |
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開放政策を指揮
ベトナムの経済開放政策「ドイモイ(刷新)」の象徴。1997年以来首相を務める。年率7%の経済成長を続けているのは、投資環境の改善などカイ首相の強いリーダーシップによる。
「企業進出の条件に不満があれば、私に言ってください」。経済発展には外資導入が不可欠とみて日本など海外要人がベトナムを訪問した際にはこう話しかけ、投資家の声に耳を傾ける。昨年4月には、小泉純一郎首相との首脳会談でベトナムへの投資環境改善を目指す「日越共同イニシアチブ」を立ち上げた。
国内では国営企業改革を進める。株式会社化して経営効率を高め、競争力を強化する狙い。これまで国営企業は政府の保護を失うことに抵抗が強く、改革が停滞していた。2005年の世界貿易機関(WTO)加盟を目標に、今後2年で一気に改革を進める構えだ。
発展に伴う都市と農村の経済格差拡大にも目を配る。ベトナム共産党内の序列は第3位で首脳陣の最高齢だが最近、地方視察が増えた。70歳。
1933 年12 月25 日、ホーチミン市生まれ |
■経歴 |
1947-54年 | ベトナム南部で抗仏活動に参加 |
1954-60年 | ベトナム北部で農村地域での任務にあたる |
1960-65年 | 旧ソ連国立経済大学に学ぶ |
1965-72年 | 国家計画委員会に勤務 |
1973-75年 | 国家統一委員会に勤務 |
1976-78年 | ホーチミン市党委員会委員、同市計画委員会副委員長 |
1979-85年 | ホーチミン市党委員会常務委員、同市人民委員会副委員長、 |
1985-89年 | ホーチミン市党委員会副書記、同市人民委員会委員長 |
1989-91年 | 国家計画委員会委員長 |
| この間、1982 年にベトナム共産党中央委員会候補委員、1984 年同中央委員会委員。 1991 年、中央委員会で同政治局員に選出され、現在に至る。
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1992年9月 | 副首相 |
1997年9月 | 首相 |
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