ベトナムのファン・バン・カイ首相は3日午前、国際交流会議「アジアの未来」で講演し、ベトナム経済について「2020年までに工業先進国の仲間入りを目指し、市場主義に根差した経済・貿易体制の改革を進める」と強調した。
そのために経済開放政策「ドイモイ(刷新)」を推進する一方、メコン川流域諸国との経済統合を優先させ、ベトナムが同地域と「他の東南アジア諸国をつなぐ架け橋の役割を担いたい」と語った。同時に、世界貿易機関(WTO)の早期加盟に向けて交渉をすすめる考えを改めて示した。
日本との関係については、ベトナムへの投資環境改善を目指す「日越投資協定の合意に向けて結果を出していく」と述べた。
また、対米関係については「経済面、科学技術面、軍事面においてアジア圏で重要な役割を担っている」との見方を示した。米国とアジア諸国・地域がテロ防止に向けて協力する必要性を強調した。
〔NQN〕