土志田　諭氏 ホンダ常務 アジア事業推進、５カ国語自在に 　アジアを中心にナイジェリアやドイツにも赴任経験を持つ。5カ国語を自由に操るホンダきっての国際派。現在はアジア・大洋州本部長としてタイに常駐している。 　通貨危機の時、稼働させたばかりのタイ工場の操業が落ち込み余剰人員が大量に発生した。他の自動車各社が人員削減に踏み切る中、余剰になった生産現場の作業員を日本の工場へ送り込んで研修させることを提案。雇用を守り抜き、現地社員の信頼を集めた。 　昨秋から日系自動車メーカーで初めて、タイで生産した四輪セダンを日本へ輸出。タイ工場の高い技術力があったからこそ実現できた。アジア地域内で部品の相互供給体制を構築するなど、アジア事業の一段の競争力強化に力を注ぐ。56歳。 1947年１月13日　東京都生まれ ■学歴 1969年３月 青山学院大学文学部卒業 ■経歴 1973年５月 本田技研工業株式会社入社 　 89年10月 ホンダドイチェランド・ゲー・エム・ベー・ハー社長 　 93年10月 二輪本部営業統括部アジア･大洋州部長 　 95年６月 取締役 　 96年５月 アジアホンダモーターカンパニー・リミテッド社長兼ＣＥＯ 　 98年６月−99年６月 ホンダカーズタイランドカンパニー・リミテッド社長兼ＣＥＯ 　 99年６月 アジア･大洋州本部副本部長 2000年６月 常務取締役 2001年６月−02年10月 ホンダオートモービルタイランドカンパニー・リミテッド社長 2003年４月 アジア･大洋州本部長 講師一覧へ戻る Copyright 2003 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.