大辻　義弘氏 前JETROバンコクセンター所長、 経済産業省貿易経済協力局通商金融・経済協力課長 通貨危機直後に支援策作り奔走 　旧通産省（経済産業省）時代から対アジア政策とのかかわりが長く、通貨危機直後には日本の東南アジア支援策作りに奔走した。日本貿易振興会（ＪＥＴＲＯ）では香港センター産業調査員も経験。経産省関係者の中でも有力なアジア通の一人だ。 　バンコクには約３年勤務し、中小企業育成、地方振興などタイの政策立案にも積極的に協力した。５月からは経産省復帰が決まり、タイ政府の中では残念がる声も出ている。京都大学の白石隆教授と共同で、日本と東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）との自由貿易協定（ＦＴＡ）締結を求める論文を発表したこともあるが、人に会い、見て回る実践派でもある。47歳。 1955年12月21日　京都市生まれ ■学歴 1979年 東京大学法学部卒 　 85年 アメリカ・ワシントン大学ロースクール卒業（L.L.M.） ■経歴 1979年４月 通商産業省（現経済産業省）入省 　 86年６月 岩手県商工労働部工業課長 　 88年−93年 ＩＴ・エレクトロニクス産業、基礎産業、エネルギー産業関連の政策立案を担当 　 93年６月 通商政策局中東アフリカ室長 　 95年５月 日本貿易振興会（ＪＥＴＲＯ）香港センター産業調査員（中国、アセアン担当） 　 98年６月 通商政策局南東アジア大洋州課長 2000年 日本貿易振興会（ＪＥＴＲＯ）バンコクセンター所長 2003年 経済産業省貿易経済協力局通商金融・経済協力課長 ■著書 　 共著 「アジア政治経済論」　NTT出版など 　 論文 「日本・ASEANの拡大FTAを提唱する」　中央公論など 講師一覧へ戻る Copyright 2003 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.