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 アジア債市場の創設が経済回復に寄与――タクシン・タイ首相 

タクシン・チナワット・タイ首相
 タイのタクシン首相は5日午前の講演で、アジア地域で有効な資本市場の整備が遅れてきたことがアジアの経済成長の障害になってきたとの見方を強調したうえで、日本や韓国などが共同で取り組むアジア債市場の創設が「アジアの経済回復を決定づける」との見通しを示した。

 タクシン首相は、アジア経済の課題について「アジアは依然として流動資金不足に苦しんでいる」とアジア経済の実情を紹介した。そのうえで「アジアは資金を欧米の債券市場に投じ西欧を富ませたが、自らの成長のために活用できなかった」ことを強調した。10億ドルの基金で創設されるアジア債市場は「悪循環を絶つ」決定打になるとの見方を示したうえで、欧米の金融市場と連携する必要性を指摘しながらアジア地域だけでなく、「世界の金融市場の安定につながる」と述べた。

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