西室会長は日本が国際競争に巻き込まれているとの認識を持つことの重要性を訴えた。そのうえで「日本では(国民が)小さく幸せに暮らしているが、国際競争により幸せが劣化している」との見方を示し、「なおすには、かつて良かったシステムを変える必要がある」と述べた。
西室会長は教育によって得られた高い技術力は日本の優位性につながっていた面があると指摘。同時に阪神大震災の発生時に神戸市民は協力して助け合った事例を引き合いに出しながら、基礎知識や人間としてどうあるべきかなどを考えることが重要との見方も示唆した。