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 アジア3カ国首脳、米ドル依存脱却で意見交換 

アジアの金融問題や北朝鮮問題について話し合う首脳たち
 国際交流会議「アジアの未来」は5日午前、アジア債券市場について意見が交わされた。タクシン首相はアジア債券市場の創設について当初ドル建ての運用になるとの見方を示したものの、「いずれはアジアの通貨で運用したい」との構想を披露した。タクシン首相の債券市場の考え方に橋本龍太郎元首相やマレーシアのマハティール首相が賛同した。マハティール首相は「米ドルは現在、対ユーロで35%程度価値が下がっており、不安定な通貨だ」と指摘。アジア通貨による市場運用の考えにも同調し、米ドルに依存するべきではないとの考えを示した。

 フィリピンのアロヨ大統領もアジア債券市場の設立に賛意を示した。そのうえで「貿易に(使う通貨)は自国の通貨を使えばよい」とも述べ、米ドルへの依存から脱却するべきとの姿勢を鮮明した。

 さらにタクシン首相は域内の経済活性化にはアジア債券市場の創設だけではなく、貿易拡大が雇用を創出する例を挙げ「市場開放がとても重要だ」と強調。自由貿易協定(FTA)締結の動きが今後さらに拡大するべきだとの考えを示した。

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