5日の概要
土志田 諭氏
ホンダ常務
技術と低コスト融合
2010年に東アジアの自動車市場は欧米の市場規模を上回る可能性がある。日本の先進技術と合計20億人に達する巨大人口の潜在力、低い生産コストなどの強みを合わせれば域内の各国が恩恵を受けられる。このためにもFTA締結を積極的に進めるべきだ。
ホンダは(域内関税を5%以下に引き下げる)ASEAN自由貿易地域(AFTA)をにらみ、域内で生産する部品や製品を相互に補完して、車両のコスト低減に生かしている。
アジアの中で有望なのは中国だ。自動車市場は2010年に現在の3―4倍に拡大し日本に匹敵する大市場になるだろう。日本は最近保護主義的な傾向が見られるが、もっとアジアの方を向いて、連携を深めることが重要だ。
[6月6日/日本経済新聞]
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