「アジアの未来」
HOME

フロントページ
速報
5日の概要
会議日程
講師紹介
アジアの未来
2002
2001
2000
1999
1998
1997
日経アジア賞
English
5日の概要
堺屋 太一氏
作家・元経済企画庁長官

 高齢者を生かせ

 アジア諸国が近代工業国の仲間入りをしたことで、世界経済は「メガ競争の時代」と呼べる大きな変動期を迎えている。日本がバブル崩壊後の13年間、懸命に取り組んできた改革がいまだに不十分なのは、「仕方」や「仕組み」の見直しにとどまっているからだ。大量生産を得意としてきた日本は成功体験を捨て、勇気を持って体制と思想を改革しなければならない。

 その際、悲観論に浸らず、将来に対して大いなる自信と健全な楽観論を持つべきだ。改革は官僚主導から民間主体で進め、競争を肯定しなければならない。

 近代工業社会の特徴だった「嫌老好若(老人を嫌い、若者を好むこと)」を「好老」に変え、高齢者の知恵や市場の有望性を生かしていくことも必要だ。

[6月6日/日本経済新聞]

一覧へ戻る >>

Copyright 2003 Nihon Keizai Shimbun, Inc., all rights reserved.