5日の概要
プラパット・ポティボラクン氏
タイ工業連盟(FTI)会長、カンヨン・エレクトリック会長
中国、脅威でなく機会
1997年の通貨危機はアジアの急速な変化を促した。危機以前には日本などから直接投資が流入したが、技術発展につながらなかった。
今後は東アジアで経済協力が加速することを期待する。東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓の連携が強まれば東アジア経済の確固たる土台となる。
改革を実施できる国にとっては中国も脅威ではなく機会だ。アジアは中国の台頭でミクロの経済改革を迫られたが、品質と生産性を向上させ、得意分野に絞って競争力を保つ機運を生んだ。中国とASEANはFTAによる経済協力関係の強化にまで踏み出した。
日本もこうした急速な変化にペースを合わせることが重要だ。FTAでアジアとの連携を強めれば消費者利益にもなる。
[6月6日/日本経済新聞]
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