「アジアの未来」
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アジアの未来
2000
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日経アジア賞
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劉 常夫氏
浦項総合製鉄会長

報道陣前に熱弁、異色のリーダー

 1998年3月に会長に就任して以来、年2回、内外のマスコミを集めて自らの言葉で経営計画を語る。表に出ずに陰で指揮をとる経営者が多い韓国の財界にあって異色の存在だ。浦項製鉄は朴正煕・元大統領が「鉄は国家なり」の考えに基づき1968年に設立、腹心だった朴泰俊氏(前首相)をトップに起用。70年に浦項に入社した劉会長は朴氏の厚い信頼を得て順調に昇進、経営の中核を担う。

 国策企業だけに、しばしば政治にも翻弄された。93年に登場した金泳三政権による「腐敗追及運動」のあおりを受け、朴泰俊氏は逃げるようにして出国、日本で暮らした。後ろ盾を失った劉会長も退社、98年の金大中政権の誕生まで日本サムスン社長として東京にいた。

 日本語も堪能で、日本の財界にも知己が多い。昨年秋に民営化を完了してからは、強いリーダーシップで韓国を代表する大企業をけん引する。64年にソウル大学土木工学科卒。59歳。

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