国際派バンカー、IMF民間委員
日本を代表する国際的なバンカーの1人。東京三菱銀行の副会長として国際業務を推進する一方で、IMF(国際通貨基金)専務理事の民間諮問委員会の委員を務める。海外勤務も長く国際感覚には定評がある。
1955年に米ジョージタウン大学を卒業し、翌年、東京銀行(現東京三菱銀行)に入行。ロンドン、ニューヨーク支店などほぼ一貫して国際畑を歩んだ。80年にはジャカルタ支店長を経験し、アジア経済の活力を肌で感じている。帰国後は、オーストラリアのエネルギー企業への大型プロジェクトファイナンス案件で邦銀初の筆頭主幹事を獲得し、邦銀がアジア市場で活躍する道を切り開いた。
副頭取時代の96年には三菱銀行と合併。作業の総合的な調整に当たる合併委員長として高垣佑頭取を補佐した。アジア通貨危機が発生した97年にはアジア諸国・地域の不良債権問題で現地企業と邦銀融資団との窓口として尽力した。69歳。
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