「アジアの未来」
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アジアの未来
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日経アジア賞
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柳沢 伯夫氏
金融担当相

金融再生まい進、海外で高い評価

 「ヤナギサワ」――。年限を区切って不良債権の最終処理(直接償却など)を打ち出すなど金融システム改革を積極的に推進する柳沢伯夫金融担当相への評価は、とりわけ海外で高く、小泉内閣で再任された。

 大蔵官僚時代、故田中六助元官房長官の秘書官を務め、政界入りを決断した。政治の師と仰ぐ田中氏を「状況創出の人。当時官僚だった自分とは大きくかけ離れた存在だった」と振り返る。1961年に大蔵省に入省したきっかけは、池田勇人首相が掲げた所得倍増計画にひかれ、その実務にかかわるためだった。

 主税局で一般消費税構想をまとめて退官し、初出馬した79年の衆院選は増税への逆風が強く落選、その翌年の80年に初当選した。構造改革を掲げる小泉内閣では「切り札」的な存在として、不良債権の処理をはじめ内閣の命運を握ることになる。党内きっての政策通との評も。衆院当選6回。東大法卒、65歳。

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