通貨危機後の経済立て直す
ことし2月に就任したタイのタクシン首相の経済顧問を務める。金融機関の不良債権処理や内需拡大、経済格差是正など様々な課題解決に向け首相を支援する。最大の経済問題である不良債権処理では、政府が6月に設立する不良債権買い取り機関「タイ資産管理会社」の会長に就任する。
1997年6月、経済運営を巡り辞任したアムヌアイ前財務相の後を受けて同相に就任。同年7月に管理変動相場制への移行を決断する一方で、通貨バーツ防衛のため使い果たした外貨を補うため国際通貨基金(IMF)と交渉、総額172億ドルの金融支援を受けるなど通貨危機後の混乱からの経済建て直しを指揮した。その後、タイの大手商銀、タイ軍人銀行の頭取も務めたが2000年7月に公的資金導入の責任を取って辞任した。横浜国立大学経済学部を卒業した親日家だ。
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