北京大学が設立したハイテク企業、北大方正集団（北京市）のトップ。同集団は北京大学の研究成果を企業化するインキュベーターの役割を担っていることで知られ、今でも経営の上層部は北京大の教官が多数を占める。北京大から多数の大学院生を受け入れてインターンシップを実施するなど、産学交流の推進役を担っている。

　主な研究領域は教育経済学、国際比較教育学など。米スタンフォード大に留学し、教育経済学の博士号を取得、英語は堪能。著書に「教育投資の社会経済効果」など。文化大革命後、最初の大学入試に参加し、北京師範大学教育学部に入学した。

　教育省の発展研究センター研究員や世界銀行の投資顧問を兼任するなど、幅広い人脈を持つ。中国ではパソコンで編集する電子出版システムの最大手として知られる同集団だが、香港、シンガポール、日本などへ市場を拡大しており、事業の国際展開に力を注ぐ。50歳。