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 AFTA見直しを――マハティール・マレーシア首相 

マハティール・マレーシア首相
 マハティール・マレーシア首相は8日の講演で、東南アジア諸国連合(ASEAN)自由貿易地域(AFTA)について「域外の国に利用されてはいけない」と述べ、協定を見直す考えを明らかにした。マハティール首相は、域内に進出した外資系企業によって制度が利用される可能性を指摘。特に自動車などについて自由貿易の対象とする時期を遅らせる考えを示した。日本・シンガポール間の自由貿易協定にも触れ、「AFTAへの影響を慎重に検討すべきだ」と語った。

 アジア単一通貨構想については、「1国の通貨を共通通貨とすると、その通貨への需要が大きくなり価値が上がる。特別に国際通貨を作り出さなければならない」と述べ、円などの既存通貨でなく、地域に属する中立的な通貨を創設すべきだとの考えを示した。マレーシアの通貨リンギットの切り下げについては「生産性を上げて効率性を追及してきた結果、輸出に関しては何ら問題ない。切り下げる必要は全く感じていない」と明言した。

 米国のミサイル防衛構想については「我々の問題に軍事的な解決を見いだそうとするのは、米国にとっても中国にとっても、どの国にとってもいいことではない」と述べ、「多くの人を殺りくできる能力を誇示することによって問題を解決しようとすることは、非常に原始的で石器時代と変わらない」と批判的な見方を示した。

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