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 日朝は国交正常化を――朴・前韓国統一相 

朴在圭・前韓国統一相
 韓国の朴在圭前統一相は、8日の講演で「東北アジアの安定を維持するためには朝鮮半島問題の平和的解決が基礎となる」と述べ、金大中政権の包容(太陽)政策に周辺国の支持を求めた。韓国の外交方針については「国防力強化とともに韓米同盟関係を軸に、米国、日本との緊密な政策協力の姿勢を堅持していく」と語り「中国、ロシアと協調体制を維持することで朝鮮半島問題に関連する各国が支持できる方向で平和と協力を進める」と強調した。

 朴氏は「現代の朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は変化せざるを得ない状況であり、また変化への道を進んでいると思う」と述べ、北朝鮮の現状に楽観的な展望を示した。さらに「北朝鮮も国際社会への参加に積極的な姿勢を見せており、欧州連合(EU)のほとんどすべての国と国交を樹立し、経済使節団を中国、米国に派遣するなど対外関係改善と政策変更の努力を続けている」と語った。

 最近の南北関係については「小康状態」であると述べ、「南北それぞれが一種の息継ぎをして、新たに米国との関係において現れた調整の段階にある」と指摘したうえで「朝鮮半島周辺情勢、北朝鮮の変化、南北関係の進展状況などを総合的に分析すれば、朝鮮半島の平和と和解、協力は引き返すことができない」と語った。

 日本に要望することとして「北朝鮮は非常に苦しい状態にある。日朝国交を正常化し、政府レベルの支援を行ってほしい。また、政府レベルでも、民間レベルでも関心を向けてほしい」と述べた。

 昨年6月の南北首脳会談の準備委員会委員長でもあった朴氏は、北朝鮮の金正日総書記について、「思っていたより韓国の現状や国際社会について詳しい。親しみやすい人柄で、楽しく会話を持つことができた」と評価した。

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