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 日米、共通市場移行の目標を――ジャクソン元副大統領安全保障担当補佐官 

ジャクソン元副大統領安全保障担当補佐官
 米国のカール・ジャクソン元副大統領安全保障担当補佐官は7日講演し、今後の日米関係について、「日米政権は21世紀にふさわしい大胆、包括的な目標を採択し、何の障壁もない共通市場に移行するという目標を掲げてほしい」と述べた。

 米国が計画を進めている弾道ミサイル防衛計画について「技術的に可能になればすぐに実現される。今後5−10年以内に限定的な盾を作ることが可能と確信している」と語った。

 ミサイル防衛は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)やイラクなどの「ならず者国家」を対象にしたものではなく、「ミサイル防衛の根本はミサイルであって、どの国から発射されるかは問うていない」と語った。

 アジアの問題については「最大の課題は不良債権問題に対応する方法を見いだすことだ。アジアを成長に導いた経済モデルは日々、陳腐化している。新しいモデルを見いださないといけない」と述べた。「金融問題は極めて重要で、安保にも影響を及ぼす。仮に中国で銀行危機が発生し、世界貿易機関(WTO)に加盟していれば、本当に大問題になる」と述べた。

 中台を巡る米国の「戦略的あいまい戦略」については「コンセプト自体があいまい。1996年の台湾海峡危機で空母を送った時にはあいまいさがなかった。危機の時に、台湾に白紙の手形を渡すわけではない」と述べた。

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