強く豊かな中国歓迎
米国経済の予想外の低迷、欧州の低成長など、世界経済は落ち込んでいる。情報技術(IT)産業の低迷が、電子製品の製造と輸出に依存する東南アジア諸国連合(ASEAN)の経済にも影響している。事業家や投資家の自信を回復し、中国が世界貿易機関(WTO)に加盟した場合の衝撃を和らげる方法を探らなければならない。
カンボジアは国際関係の強化と市場開放、対外貿易を重視してきた。経済成長と貧困の緩和にも努力した。2000年の実質国内総生産(GDP)成長率は5.4%。2001年と2002年の成長率は6.1%の見込みだ。
先のASEAN非公式サミットで加盟諸国と日本、中国、韓国の指導者は東アジアサミット開催で合意した。アジア金融危機でも分かるように東アジア諸国の未来は連動している。地域経済発展に向けては、メコン川流域地域の開発についてASEAN諸国や日韓中、アジア開発銀行などが共同でマスタープランを作るべきだ。
カンボジアは今後、開かれた経済連合であるアジア太平洋経済協力会議(APEC)など国際機関への参加を拡大する考えだ。
大国化しつつある中国に懸念の声もあるが、中国が強く豊かになれば、カンボジアをはじめ周辺諸国には良い市場となる。中国の発展は歓迎すべきだ。
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