選択と集中、日本は加速を
ここ数年、日本以外のアジア各国のITは急速に発展している。日本のIT産業もアジアに依存するようになっている。
NEC全体で5兆4000億円の売上高のうち、アジアは約5000億円を占めている。アジア各国では通信インフラを整備しており、NECは多くの合弁企業を展開している。アジアの労働力を生かすためにNECは積極的に法人を設置している。ソフト分野では中国やインドの技術者の活用を増やしている。
アジアは家電だけでなく、IT製品の生産も増えている。例えばパソコンの心臓部であるマザーボードは世界生産の半分が台湾に集中している。こうしたなかで、日本はより一層の集中と選択を求められている。日本がすべて世界一になることは不可能で、より付加価値の高い部分への集中を進めていく必要がある。
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