対中配慮で広範な協力確信
東アジアの地域社会を構築する上で他の強大な国の協力が必要だ。米国が東アジアに存在し続けることは安全保障上、必要不可欠で、米が日本との協力に従来以上に力点を置いていることは東アジアの安定という意味で歓迎できる。
中国が冒険主義に走れば地域の不安定をもたらす。一方で、国際ルールに従う協力的な中国ならば途方もないプラスの潜在力を持つ。中国に対しては彼らの歴史を配慮しながら、あまり厳しい言葉を使わないような気配りが必要だろう。米中には相違点はあるが、東アジアの地域安全保障で広範な協力ができると確信している。
日本は集団安全保障で役割を担うべきだ。その決断は日本にゆだねられている。「普通の国」に転換する際は近隣諸国への配慮が欠かせない。その際は過去の歴史の重圧を克服した欧州から学ぶことは多々ある。
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