インドITの象徴的な存在
1981年にインド・カルナタカ州でソフトウエア開発会社インフォシスを設立。20年を経て業界最大手の1つに成長した同社は99年3月、インド企業で初めて米ナスダック市場に上場した。バジパイ首相のIT諮問委員会のメンバーで、中央銀行(RBI)の役員でもある。
IT技術者の登竜門、インド工科大(IIT)で修士号を取得した後、「勉強しながら仕事がしたい」としてフランスに渡った。シャルル・ドゴール空港の貨物管理システム構築に携わった経歴を持つ。92年から2年間、全国ソフトウエア・サービス業協会NASSCOMの会長を務め、インドの「ITドリーム」の象徴的存在になった。
「お金を蓄えても自分の満足にはならない」と私生活は至って質素。同国の経営者が好んで乗るベンツを嫌い中型車を使う。学生時代はクリケット選手で健康には自信があり、毎日「社内散歩」を欠かさず、社員に気さくに声をかける。54歳。
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