台湾の有力民間シンクタンクである台湾経済研究院の院長を1993年から務めている。98年10月に行われた中台交流団体のトップ会談では、台湾側代表団の一員として辜振甫・海峡交流基金会理事長に随行し訪中した。この際、汪道涵・海峡両岸関係協会会長をはじめ、江沢民中国国家主席らとも会った。

　台湾大学経済学部卒業後、ベルギーに留学。台湾に帰国後75年から国立中興大学の経済学部長、同大経済研究所長を歴任、85年に台湾経済研究院に転じた。

　同研究院の副院長をしていた91−92年にはＰＥＣＣ（太平洋経済協力委員会）の台湾代表の一員を務めたこともあり、太平洋地域との関係強化に貢献した。

　著書には『経済発展戦略――台湾のケーススタディ』『戦後台湾の輸出と経済発展の一側面について』などがある。1939年台湾南部の高雄生まれ。60歳。