「アジアの未来」
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第5回アジア賞
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リー・クアンユー氏
上級相(シンガポール)
 IT対応、重要性説く

 「アジアのご意見番」として世界を飛び回り、各国の指導者らに時として苦言を呈す。シンガポール建国の父であり、小国を先進国並みの豊かな国に変ぼうさせた。1998年にインドネシアのスハルト元大統領が退陣したため、67年の東南アジア諸国連合(ASEAN)の発足に立ち会った唯一の現役政治家となった。

 90年11月に31年務めた首相の座をゴー・チョクトン氏に譲って上級相に就いた後も、同国の内政、外交に大きな影響力を持ち続けている。「多国籍企業ほど成功率が高い」と資本集約型産業の誘致に注力し、シンガポールの発展を導いた。最近ではこれからの経済成長の基礎になるとして、国民の情報技術(IT)への対応の必要性を説いている。

 金融通貨庁(MAS)会長も兼務する長男のリー・シェンロン副首相は次期首相の最右翼としての評価が固まっている。98年には自筆の回想録をまとめ、99年1月、日本経済新聞に「私の履歴書」を掲載した。英ケンブリッジ大卒、76歳。


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