第6回　アジアの未来

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ベンチャー育成に関心――大星・ＮＴＴドコモ会長

パネル討論で発言する大星・ＮＴＴドコモ会長

　ＮＴＴドコモの大星公二会長は９日午後、都内のホテルで開いた第６回国際交流会議「アジアの未来」（日本経済新聞社主催）に出席し、携帯電話サービスの付加価値について「源泉はアプリケーションやコンテンツ（情報の内容）にある」と指摘し、「この分野はベンチャー企業が強い。だから私はベンチャー企業に注目している」と語った。大星会長は「本当の意味でのベンチャー企業のインキュベーション（育成）に関心がある」と語り、携帯電話を使った情報提供サービス「ｉモード」を展開する上で、連携し合えるベンチャーの育成を目指す考えを示した。
　大星会長は「（ｉモードを）海外に出す時、我々は使いやすいものを提供することに徹している」と述べ、コンテンツは「専門の人にやってもらう」と語った。この分野で活躍できるベンチャー企業の育成のために資金提供する考えがあることも示唆した。公認会計士による経営のチェックなど、ベンチャー企業が育つ過程では煩雑な作業も少なくないが、大星会長はこうした面のバックアップに関心があるという。