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中台関係は中国の動向注視――呉・台湾経済研究院院長
討論会で発言する呉栄義・台湾経済研究院院長
 呉栄義・台湾経済研究院院長は8日午後、第6回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)に出席し、陳水扁総統が就任演説で中国との対話を重視する立場を示していることに触れ、「(今度は)中国がいかにこたえるかだ」と述べて、中国側の出方に注目していることを示した。中国の取りうる対応については複数のシナリオを示し、台湾で軍事的衝突が起きれば「台湾資本は中国から撤退する」と予測した。こうした状況では外資の損失につながり、中国経済にも悪影響が出ることを示唆した。

 呉氏は中国との関係が「(中国側が)武力行使を放棄しない対立状態にある」との現状認識を示し、中国側が「1つの中国」を主張する立場を崩さなければ現状の対立が維持されるとの見解を示した。ただ陳総統の就任演説を受けて中国側が善意に解釈した行動を取れば「台湾も中国の投資規制を緩和するだろう」と述べた。


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