「アジアの未来」
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8日の概要

呉 栄 義(ウー・ロンイー)氏
台湾経済研究院院長(台湾)
 三通実現へ両岸関係は発展

 中国が台湾に対する武力行使を放棄していないので、両岸関係はいまだに対立状態だ。しかし陳水扁総統が就任し、善意を持って中国に呼び掛けていることや、双方が今年中に世界貿易機関(WTO)に加盟する見通しになっていることから、両岸関係は新しい時代に入ってきている。両岸関係が改善すればアジアの安定に貢献しよう。

 台湾側の規制でいまだに中国へは間接貿易・投資となっているが、99年の対中投資の金額は香港、マカオに次いで第三位だ。両岸の経済関係は発展している。

 中国が陳総統の呼びかけにどうこたえるか見守らなければならない。中国が合理的な反応をすれば、三通(中台間の直接の通信、通商、通航)の早期実現が可能かもしれない。対中投資の規制緩和もできるだろう。

 アジアの地域協力について台湾の立場は明確だ。

 もし安全面での脅威があれば、台湾は経済面での犠牲を払っても中国市場への依存度を下げることになろう。


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