No.417

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世界文化遺産「平泉」の中尊寺金色堂は約900年前に建立した仏堂で、創建当初のまま残る唯一のものだ。岩手県平泉町は2011年の登録後観光客が増えたが、コロナ禍で登録10周年を祝う横断幕などは役場(写真上)と商工会に掲げられていたくらいだった
フォーカス
 公会計から見える持続可能性
リポート
 盛り土リスク、全国調査へ
グローカルインタビュー
 東海大学学長 山田 清志氏
寄稿 森 健氏
 自治体の災害対策本部が機能しない理由
地域論壇 水口 毅氏
 地方都市と国際金融センター
特集 自治体調査 コロナ禍の世界遺産
    観光は苦境、地域資産としての役割模索
ユネスコが認定する世界遺産が、新型コロナウイルスの感染拡大で転機を迎えている。移動の自粛が長期化して観光客が大きく減少。地元では当初見込んでいた経済効果が望めなくなった。本誌が世界遺産を持つ自治体へ調査したところ、コロナ禍でも国内外からの観光客を求める切実な事情が浮かび上がった。一方で、現在の危機を前向きにとらえ、地域資産としての役割を模索する動きもあった。この7月に国内で25件目が登録されたなか、世界遺産のあり方の再考が求められている。