No.368

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公立病院を再編して生まれた茨城県西部メディカルセンター(筑西市)は、大学と連携した教育環境や最新の設備で不足しがちな医師をひき付ける
フォーカス
 学童保育、自治体が定員増に力
グローバルリポート
 ASEANのキャッシュレス決済の今
地方議会のミライ 牧瀬 稔氏
 議員定数削減の前にすべきこと
グローカルインタビュー
 甲府市長 樋口 雄一氏
大学の明日を考える 小川 洋氏
 グローバル化は多言語・多文化の環境づくり
特集公立病院改革の処方箋は
     再編・統合、大学との連携がカギに
地方自治体が設置する公立病院が正念場を迎えつつある。救急や小児などの不採算医療や高コスト構造で赤字が拡大。医師が都市部に集まる偏在の問題もあり、医師不足と赤字体質にあえいでいる。国はこうした実態も踏まえ、2025年に地方での効率的な医療提供体制を目指す「地域医療構想」を旗印に、公立病院に再編・統合や民間病院との住み分けを強く迫り出した。一方、全国815市区を対象とした本誌調査では、再編など「経営形態の見直し」に取り組む自治体はなお少数だ。公立病院は地域の医療水準を維持しながら、経営改革をどう進めたらいいのか。統合で先行する病院を探ると、医師を送り出す大学との連携を軸にした処方箋が浮かび上がる。