財務官「過度な為替変動、看過せず」介入はノーコメント
財務省の神田真人財務官は29日夕、対ドル円相場の急騰を受けて市場で政府・日銀が為替介入に踏み切った可能性が取り沙汰されていることについて「為替介入の有無について申し上げることはない。ノーコメントだ」と話した。 足元の円相場の変動に関し「投機による激しい、異常ともいえる変動が国民経済にもたらす悪影響には看過しがたいものがある」と語った。「引き続き必要に応じて適切な対応をしてまいる」とも強調した。…
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29日の外国為替市場で円相場が急落した。対ドルでは34年ぶりに一時1ドル=160円台を付け、対ユーロでは最安値となった。その後は急速に円が買い戻されるなど荒い値動きとなった。市場では為替介入の観測も出ている。先週末の日銀の金融政策決定会合を受けて円が一段と下落するシナリオが聞こえる中、この日は3つの要因が円の急落を演出した。 29日の外為市場で円は午前10時30分ごろに急落し、一時1ドル=160…
原油価格が高止まりしている。中東情勢の緊迫などで、国際指標の北海ブレント原油先物は1バレル90ドル前後と1年前より1割高い。原油高はガソリンなど燃料や原材料のコストを押し上げ、インフレ懸念を強める。私たちの生活にも影響する原油相場はどのように動いているのだろうか。 原油相場を左右するのが、需要と供給のバランスだ。需要が供給を上回れば値上がりしやすく、逆なら値下がりしやすい。そこに紛争や災害など需…