次代の日本とのパイプ役
中国共産党・政府の情報や主張を内外に発信する閣僚級の責任者。元々は両親と同じ物理学者で、核工業、宇宙飛行部門で20年以上研究活動に携わった。
昨年米下院が、中国による核技術スパイ疑惑の報告書を出したあと記者会見し、克明に反論できたのもこうした経歴のなせる技。盗まれたとされるデータがインターネットで簡単に入手できることも実演して見せた。
上海副市長時代には浦東開発の指揮をとった。対外関係の仕事も担当し、92年の天皇訪中時には日本側から「上海訪問は120%の成功だった」と評価された。
祖父も父親も日本に留学経験があり、趙氏自身も日本と縁が深い。これまでに会った日本人は3000人以上と言われる。次代の日本とのパイプ役になれる一人と期待の声が高い。
|